海況は ≪海流・水温・気象庁≫

波浪、海流、水温、塩分、栄養塩、透明度、プランクトン等の分布などの諸現象を総合した海洋の状態。

海象ともいい、漁業者の用いる「潮」ということばがほぼこれにあたる。

大気の場合の「気象」に対応する用語である。

海況を左右するのは、気象の諸要素のほか、水温、塩分、海流などの海洋の諸要素である。

海況は水産資源の有効利用や、船舶の経済・安全運航に影響を及ぼすだけでなく、全地球的な気候変動の要因となり、また、局地的な天候や天気、海霧の発生などの気象現象に関連している。

海況はこのように人間の社会的・経済的活動に密接な関係があるのにもかかわらず、その把握態勢は各国とも十分とはいえない。

このため国連の専門機構である世界気象機関と、ユネスコの政府間海洋学委員会では、海面や海面付近の表層部の水温・海流・塩分の観測データを、気象観測データと同じように、全世界的、即時的に相互交換し、海面水温、海流等の情報を迅速に作成して公表するための計画を推進している。

日本では気象庁が中心となって、海洋観測データの即時収集、国際交換を行うとともに、北西太平洋を中心とした海面水温・表層水温・海流情報の作成・公表を行っている。
update:2010年02月21日