資金不足部門が発行  ≪金融・不動産・システム≫

資金余剰部門(最終的貸し手)から資金不足部門への資金の流れは多様であるが、これを大別すると、直接金融と間接金融に分けられる。

直接金融は、資金不足部門が発行する直接証券を資金余剰部門が直接購入し、自らの金融資産として保有することを意味する。

これに対して間接金融は、金融機関が資金不足部門の発行する直接証券を購入し、これに要する資金を金融機関自身の発行する間接証券の売却によって創出する機構を意味する。

このように、直接負債を間接負債に転化するところに金融機関の主たる機能があるといえる。

金融市場が不完全競争性をもっていることから、金融機関の機能をみいだすことができる。

すなわち、金融市場に参加する貸し手と借り手との間には、資金の規模、資金の貸付(借入)期間について異なった条件があるのが通例である。

たとえば、貸し手は資金の安全な貸付を要求することから、短期の貸付を好むのに対して、借り手は借入資金の安定性から、より長期の借入を好む。

また、貸し手のなかには多くの零細な資金規模をもったものが含まれているのに対して、借り手は比較的資金規模の大きな借入を求めることが多い。

そこで金融機関が仲介して、貸し手の資金を集めて、これを標準化したうえで借り手のニーズに応じた条件で資金を貸し付けることが望まれるのである。

つまり、貸付資金の大口化、短期資金の長期化がまず第一の金融機関の機能といえよう。

金融機関の仲介が「信用の仲介」という機能をもっている点に注目すべきであろう。

貸し手にとって資金の貸付は安全でなければならない。

ところが、貸し手の多くは借り手の信用力を正確に分析する能力に欠けているし、そのうえ貸し付けている間の債権の管理能力にも乏しい。

そこで、金融機関が貸し手と借り手の間を仲介して、貸し手から吸収した資金を、信用力の高い借り手に貸し付ける役割を果たすのである。

このため、金融機関は調査部、審査部、融資部などに専門的ノウハウをもった人を置き、経済調査、産業調査、企業調査を行って借り手の信用力を絶えず分析するとともに、適正な担保の設定や貸出期間中の債権管理を行うのである。
update:2010年01月31日